250年以上の歴史を誇るペルナン・ヴェルジュレスの名門。
トップキュヴェのコルトン・シャルルマーニュやコルトンをはじめ、コート・ド・ボーヌに良質な畑を所有し、特に白ワインに定評がある生産者です。
概要
ドメーヌは1765年から代々家族経営によって受け継がれており、現在は父であるローランからヴァンサンに引き継がれています。
畑はアロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレス、サヴィニー・レ・ボーヌ、ショレイ・レ・ボーヌ、ボーヌに合計で20haもの面積を所有。
ドメーヌのワインで高く評価されるのはコルトン・シャルルマーニュで、シャルルマーニュ大帝が所有していた名高い区画アン・シャルルマーニュとル・シャルルマーニュに3ha所有し、その他にもペルナン・ヴェルジュレスの中でも高く評価されるイル・デ・ヴェルジュレスからもワインを造っています。
栽培や醸造
畑仕事には一部機械を用いますが、最新鋭のトラクターや2003年のグラヴィティシステムを採用した醸造所の建設など、ワイナリーへの投資に余念がありません。
栽培ではリュット・レゾネを実践しており、ブドウ樹や土壌に対して最小限の介入を行います。必要に応じて芽かきと除葉、さらに厳しい収量制限を行い、健全に熟したブドウを手摘みで収穫。
収穫されたブドウは小さな箱に入れて運ばれ、ブドウにかけるストレスを最小限にするため空気圧式プレス機で優しく3時間かけて搾汁、低温で24時間デブルバージュを行います。その後、アリゴテを除いて果汁は樽に移され醗酵、バトナージュを行いながら12ヶ月の熟成。新樽率は30％。
赤ワインは完全に除梗しステンレスタンクにて低温マセラシオンを施します。ピジャージュを行いながら2週間ほどの醗酵を行い、プレス前からしっかりと抽出します。醗酵を終えたワインは、新樽率20％で12～14ヶ月熟成。
所有する主な畑
Corton Pougets コルトン・プジェ
Corton コルトン
Corton-Charlemagne コルトン・シャルルマーニュ
Ile de Vergelesses イル・デ・ヴェルジュレス（ペルナン・ヴェルジュレス・プルミエ・クリュ）
En Caradeux アン・カラドゥ（ペルナン・ヴェルジュレス・プルミエ・クリュ）
Aux Fournaux オー・フルノー（サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ）
Les Bressandes レ・ブレッサンド（ボーヌ・プルミエ・クリュ）
Clos du Roi クロ・デュ・ロワ（ボーヌ・プルミエ・クリュ）
ワインのスタイル
ドメーヌが得意とする白ワインは、酸とミネラルを大切にしつつも、ほのかな旨味を備えたスタイル。赤ワインもヴァンサンの代となってからは評価が高く、ピノ・ノワールの風味と美しい酸を残した、素朴ながら熟成も期待されるポテンシャルの高いワインを生み出しています。
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