ドメーヌ・ニュダンはラドワに代々続く造り手。
本拠地のラドワやアロース・コルトンを中心にワインを手掛けており、2005年にはエシェゾーをはじめとしたコート・ド・ニュイのクリマにも小面積ながら畑を所有。近年ではピュリニー・モンラッシェやムルソーなどの銘醸地もラインナップに加わっており、価格の高騰著しいブルゴーニュにおいて、様々なアペラシオンのワインを良心的価格で世に送り出しています。
概要
ドメーヌは初代ギヨーム・ニュダンによって興され、最後のブルゴーニュ大公であるシャルルの時代、1453年頃にはアロース・コルトンにてブドウ栽培をしていたという歴史をもっています。
18世紀の半ばにはアンドレ・ニュダンが現在本拠地を置くラドワを中心に畑を広げ、1950年以降もその流れは続きました。今ではコルトン・ブレッサンドとコルトン・シャルルマーニュ、2005年に区画を購入したエシェゾーなどをはじめとした錚々たるラインナップを誇ります。
現在は1978年に入社したジャン・ルネと2003年に加わったギヨームが16ha、20以上のアペラシオンのワインを管理しています。
栽培や醸造
ニュダンでは主にギュイヨ仕立てが用いられます。栽培はリュット・レゾネで、畑の土壌の活性化と雑草の除去のために、手作業で土を耕しています。また通気性の確保や腐敗果の発生リスクを抑えるため、必要に応じて除葉。収穫は糖度と酸度のバランスが良いタイミングを見極めて行います。
醸造においてはピノ・ノワールは100%除梗、低温マセラシオンを施します。ピジャージュは醗酵の初期段階で行い抽出、キュヴェにもよりますが12ヶ月ほど樽熟成、その後さらにステンレスタンクで4~6ヶ月熟成を行うことで、過度な樽香がつくことを避け、フレッシュな果実味を保った若いうちから楽しめるワイン造りを大切にしています。
所有する主な畑
Echézeaux エシェゾー
Corton Bressandes コルトン・ブレッサンド
Corton-Charlemagne コルトン・シャルルマーニュ
La Corvee ラ・コルヴェ(ラドワ・プルミエ・クリュ)
La Coutiere ラ・クーティエール(アロース・コルトン・プルミエ・クリュ)
Santenots サントノ(ヴォルネイ・プルミエ・クリュ)
Les Folatieres レ・フォラティエール(ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ)
Les Charmes レ・シャルム(ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ)
ワインのスタイル
赤も白もフレッシュな果実味が中心のスタイルで、広域アペラシオンからトップキュヴェまで総じて若くして楽しむことができる。
管理人コメント
ニュダンのワインは、活き活きとした果実味と綺麗な酸が印象的で、暑く乾燥した年でもしっかりとこれらの特徴が表れており、価格も常に良心的でまさにコストパフォーマンスに優れた生産者と言えるのではないでしょうか。
コメント